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2009年3月28日 (土)

本日の「怒」090328/IAEA事務局長選挙の「当然の結果」

 国際原子力機関(IAEA)で、エルバラダイ現事務局長の公認を決める選挙がありました。日本から天野之弥国際機関代表部大使が出馬し、南アフリカの候補との決選投票では、どちらの候補も必要数(理事国の3分の2)の支持を得ることができず、選挙がやり直しになりました。日本政府は、中曽根外務大臣を先頭に各国への働きかけを続けて来て、天野大使も有力視されていただけに「日本外交の痛い敗北」というスタンスの報道が見受けられます。

 この結果が意味するものはなんでしょうか。

 今日付の朝日新聞には、「唯一の被爆国として核廃絶に努力して来た日本にとって」という文章がありました。これを見て、「なるほど、日本が支持されないのは当たり前だな」と痛感しました。

 はたして、日本は本当に「核廃絶に努力して来た」のでしょうか。

 IAEA体制そのものが、IAEA発足当時の核保有国の「核独占」を固定化する目的を持って作られたこと、そして、日本がアメリカの戦略に従ってIAEA体制を支持して来たことは、昨年9月のエントリーで明らかにしました。(怒.怒.怒: 被爆者の叫びを忘れたのか・・・ダブルスタンダードを許容する日本の核外交)こうした結果が、主に第三世界に対して日本外交の不誠実さを知らしめたことが、今回の選挙の結果に示されています。日本の外交官がIEAEの事務局長になるなど、まさにブラックジョークなのです。

 日本が「非核三原則」というお題目を唱えながら、実際にはアメリカに対して核兵器の持ち込みを無制限に黙認し続けて来たことは、世界中の政府/国際機関にとって周知の事実です。言うこととやることが違い、核兵器の恐ろしさを知りながらこのような態度を取り続けている日本に、核の問題につて世界から支持を受けられると思う外務官僚のセンスを疑います。そして、朝日を始めとするマスコミが、こうした背景を報道することなく、政府の方針のPRに加担している現状を、とても恐ろしく思います。

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