本日の「怒」081209/本当に農林中金には公的資金を入れないのか?
今日の参議院の財政金融委員会で、与野党が金融機能強化法(主に地方銀行を対象に公的資金を投入するための改正)についての採決日程が合意されました。これで、野党側の修正案が参議院で可決され、その後衆議院で与党側の修正案が再可決されて法案成立となります。与野党ともに、かなりの数の地方金融機関に対して、資本増強のための公的資金を投入することの必要性は認めていましたが、争点は、石原銀行と農林中金の問題でした。
自民党、特に農林族にとってこの法案のひとつの目的が農林中金の救済にあったのはどうやら明らかなようですが、その経営のあまりのずさんぶりや役員報酬の未公表などの理由で、民主党を始めとする野党側はこの点を問題視していました。この問題については先月に比較的詳しく書きましたが、その後、石原東京都知事は公的資金を申請しないことを表明、農林中金も1兆円の増資で乗り切ると発表しています。どちらも、公的資金を入れることで経営内容を白日の下に晒されることを回避する作戦に出たと思われます。
しかし、もともと銀行の呈をなしていなかった石原銀行はともかく、農林中金の欠損は1兆やそこらではありません。4兆以上、8兆とも10兆とも言われる欠損をどのように処理するのか、ただでさえ低い貸し出し比率をさらに下げるようなことになるのか、注視する必要があります。


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